卒業生の声 ~株式会社デンソー 佐伯さん~
世界第2位の自動車部品メーカー「株式会社デンソー」のエンジニアとして活躍している 本学大学院 電子コース出身の佐伯さんにインタビューしました!(2023年3月 大学院修士課程 電子コース修了、吉河研出身)
デンソーはどのような会社なのですか?
電気自動車や自動運転などに使用される電装部品を、半導体から作っている会社です。トヨタグループの一員で、規模は大きく、先を見据えた投資をしており、会社としても成長していきたいという意図を感じます。特に、私が関わっている車載半導体は注力事業の一つで、会社としても力を入れている分野です。愛知県刈谷市の事業所で働いています。
なぜ、デンソーに入社することに決めたのですか?
自分の“力試し”のつもりで受けてみた結果、内定をいただきました。いくつかの進路の選択肢があったのですが、会社の安定性や住みやすさなどを考えて、デンソーに入ることに決めました。
どのような仕事をしているのですか?
車載用の半導体集積回路(半導体IC)関連の部署で、デジタル回路の設計と機能検証の仕事をしています。半導体は成長事業、注力領域と考えられていて、当社としても力を入れている分野です。
富山県立大学の電子コースの良かったところは?
他の大学に比べると研究室が小規模で、先生とのコミュニケーションを取りやすいところが良かったと思います。指導教員の先生と綿密に議論することで実力を付けることができました。研究室の学生どうしも仲が良く、壁を感じにくかったと思います。
大学で学んだことで、今の仕事に役立っていることはありますか?
研究室時代に、FPGA(回路の書き換えが可能な集積回路)を実際に使うことで、デジタル回路の基礎を養いました。研究を進めていく過程で、試行錯誤して身につけた手法や知識が今の仕事にも役立っています。また、プレゼンテーションの技術を研究室の先生に鍛えられたのも良かったです。今後、それを活用していきたいと思っています。
最後に、後輩に向けてメッセージをお願いします!
今、電気電子は一番就職しやすい学科だと思います。電気電子工学科で学ぶことのできる「半導体」は、車載に限らず、どのメーカーも注力領域になっています。半導体を少しでも知っていれば、大きな武器になります。何か1つでも人より知っている知識があれば、就職活動もうまくいくはずです。デンソーに入社後は、いわゆる有名大学の出身技術者と一緒に開発業務を進めていますが、その基礎は県大の電気電子で養われたと思います。後輩も自信をもって、大手の企業へチャレンジしていってほしいなと思います。
インタビューへのご協力、ありがとうございました!富山に帰省された際には、県大にも遊びに来てください!