世界トップクラスの半導体製造装置メーカーが富山に!KOKUSAI ELECTRICで働く先輩インタビュー

卒業生の声

富山県内に世界トップクラスのシェアを誇る半導体製造装置メーカーがあることを、皆さんはご存じですか?今回は、データセンターやスマートフォンに欠かせない「半導体デバイス」の製造に不可欠な技術を持つ、株式会社KOKUSAI ELECTRICのエンジニアとして活躍している阿部さんにお話を伺いました!

写真:阿部さん(2025年3月 電気電子工学科卒業、岡本研究室出身)

KOKUSAI ELECTRICとは、どんな会社ですか?

当社は富山で「半導体製造装置」を開発・生産するメーカーです。東京証券取引所のプライム市場にも上場しています。お客様の約90%が海外企業であり、当社の技術は世界中の半導体デバイスメーカーから高く評価されています。国内では富山県の八尾と砺波に大きな拠点があり、そこから世界中に装置を送り出しています。

KOKUSAI ELECTRICに入社を決めた「きっかけ」は?

就職活動を始めたときに、先生から「富山で電気系なら、KOKUSAI ELECTRICが一番いいよ!」と薦められたことがきっかけです。それまでは社名も詳しく知らなかったのですが、入社してみてその凄さを実感しています。特に最先端の半導体メモリ(3D NANDフラッシュメモリ)を作るためには、当社の装置が必要不可欠なんです。

KOKUSAI ELECTRICの技術の何がすごい?

私たちが得意としているのは、半導体デバイスを製造するために必要な「成膜」という技術です。今のスマートフォンやAI向けデータセンターに使われている半導体メモリは、超微細で複雑な構造をしています。例えば、「東京スカイツリーを10本積み重ねたような超・細長い穴」の内側に、上から下まで均一に、ムラのない膜を作らなければなりません。当社の技術(バッチ式ALD(Atomic Layer Deposition)*技術)では、それを一度に数十枚以上ものウェーハ(基板)に対して実現できて、しかも超・高品質に仕上げられます。このバッチ式ALD技術に対応可能な装置の分野で世界トップクラスのシェアを持っています。

*KOKUSAI ELECTRICグループでは、複数のガスをサイクリックに供給する工程を伴い、原子層レベルで成膜する手法を「ALD」と呼んでいます。

今はどんなお仕事をされていますか?

私は今、半導体ウェーハの表面に形成された薄膜の膜質を改善する「トリートメント装置」の電気設計を担当しています。お客様の要望を聞いて仕様を決めたり、設計をしたり。装置を納入する時は、海外の工場へ行って最終調整をすることもあります。

富山で暮らしながら世界レベルの仕事をする「メリット」はどんな時に感じますか?

地元が富山なので、慣れ親しんだ場所で働ける安心感があります。生活スタイルが急に変わることもなく、息抜きもしやすいので、ワークライフバランスは取りやすいですね。「ここ富山から、世界の半導体業界を盛り上げていきたい」。そうした強い思いを持って仕事ができることに、エンジニアとして大きなやりがいを感じています。

富山県立大の電気電子工学科で学んでよかったことは?

電気電子工学科では、電気系だけでなく、情報・プログラミング系まで幅広く学べたのが良かったです。今の仕事でも回路設計やソフトの知識が必要になるので、とても役立っています。また、少人数教育なので先生との距離が近く、勉強だけでなく就活の相談にも親身に乗ってもらえました。

また、私は大学で「パワー半導体」に関する研究室に所属して、実際にチップを作る実験などをしていました。そこで半導体デバイスを作る工程や、成膜について専門的に学んでいたことが、今の仕事に直結しています。入社してからも、大学での知識があったおかげで専門業務の理解が早く、大きな強みになりました。

実際の職場の雰囲気はどうですか?働きやすい職場ですか?

職場には真面目で仕事熱心な方が多いですね。分からないことを聞いた時もとても丁寧に教えてくださいますし、普段から適切な距離感でコミュニケーションを取っていただけるので、人間関係も良く、働きやすいと感じています。

また、技術職の女性はまだ少ないですが、逆に周りの方々が気にかけてくださることが多いですし、女性で管理職として活躍されている方もいらっしゃいます。「想像していたよりもずっと働きやすい環境だな」というのが今の実感です。

最後に、進路を考えている高校生向けにメッセージをお願いします!

進路を決める時は、「どんな場所で、どんなふうに働きたいか」を軽くイメージしてみると計画が立てやすくなると思います。でも、一度決めた道でも後から修正はできます。私も大学に入る前は、まさか自分が世界的な企業で半導体製造装置のエンジニアになるとは思っていませんでした。まずは興味を持てる分野に進んでみてください。県立大には、親身になってくれる先生や、切磋琢磨できる仲間が待っています。頑張ってください!

最先端の装置開発の現場で、日々成長を続ける阿部さん。富山から世界へ、次世代を担う技術者として大きく飛躍されることを願っています!

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